今年も夏の高校野球が始まった。
今年も夏の高校野球が開幕した。
昨年は、新型コロナウィルス感染防止の観点から中止となってしまっただけに、開催される事にまず安堵といったところである。
さて、今回は、その高校野球における公式戦の「登録枠」について考えてみたいと思う。
現行のルールにおけるベンチ入り枠は、
地方大会20人
甲子園大会18人
である。
昨今の少子化により、この枠に満たない学校もあるが、総勢100名を超える大所帯のチームにおいては、この登録枠は非常に少ない気がする。
出来る事ならば、全ての球児達に公式戦に出場するチャンスがあってほしいと、私は願っている。
つまりは、この登録枠をもっと大幅に増やすべきであると、かなり前から考えている。
私は、プロ野球の登録枠制度に真似れば良いと思っている。
現在NPBでは、1軍の登録枠は29人で、そのうち25人を試合毎に入れ替えが可能なシステムになっている。
これが日本シリーズになると、1軍登録枠が40人にまで増える。
この日本シリーズの登録枠制度を、高校野球にも採用してみてはどうだろうか?
予め、大会前に40人の選手登録を行い、そのうちベンチ入り選手25人を試合毎に選ぶのである。
このシステムであれば、かなりのピッチャーを抱える事が出来るので、連投による故障の予防も出来る。
もう1つ、変更したいと思う慣習が、「背番号の持つ意味」である。高野連が大会期間中に販売している選手名鑑には、背番号1番投手、2番捕手・・・と、ポジション順に背番号が決められている事である。そうすると必然的に
1桁番号=レギュラー
2桁番号=補欠番号
という図式が出来上がる。
実際に、背番号10番以降の選手の横には「補」というマークが付いている。補欠という意味である。しかし、戦力としてメンバーに選出されている選手に対して、「補欠」という呼び方は失礼であるし、差別的な発言である。
現実的には背番号18番の主戦投手もいるし、背番号15番で中軸を打ってフル出場している選手も多く存在している。彼らはれっきとした「レギュラー選手」である。たかだか選手名鑑ごときに、「補欠」と決めつけてもらいたくはない。
私は、背番号は好きな番号つければいいと思う。
「自分はショートだから6番をつける事に憧れている」とか、「1番をつけて甲子園のマウンドに立ちたい!」と思う選手は、その番号を選べばいいだけの話である。選手が自分で好きな番号を選べばいいと思う。私はポジション別に番号をつける登録方法ではなく、以下のような登録の仕方を提案したい。
投手
11 ◯◯
16 ◯◯
17 ◯◯
18 ◯◯
捕手
9 ◯◯
15 ◯◯
22 ◯◯
内野手
1 ◯◯
4 ◯◯
7 ◯◯
外野手
2◯◯
24○○
といった感じで、背番号に意味を持たせるのではなく、ポジションカテゴリーで登録すれば良いと思う。
これなら、見た目でのレギュラーと控え選手の垣根がなくなる。
こうすると、「番号を見て、選手のポジションが判断出来たのに、それが分からなくなる」という声が聞こえてきそうだが、別に分からなくてもいいと思う。しっかりとゲームに集中して、選手に注目して覚えてあげればいいのだ。
ポジションごとに背番号を振り分ける、旧態依然としたやり方をやめるとなると、多くの反対意見がありそうだが、例えば自分が球児の親だったら、多くの選手にチャンスのあるシステムの方が良いと思う。
また、このルール下では、部員数の多いチームが有利になるという意見もあると思うが、それは仕方ない事だと思う。なぜなら、選手を集めることは、会社の企業努力のようなものだからだ。
選手登録を簡単に増やすこと出来ない理由として、最もネックとなっているのは、やはり予算の問題であろう。
これには、すでに行われているクラウドファンディングを利用すれば良いと思う。
コロナ禍で無観客試合が多く、入場料収入が見込めないため、クラファンに踏み切っている。高校野球は、依然として根強いファンを抱えているので、365日常時募集すればいいと思う。
次に、集まった寄付金と内部留保を、資産運用すれば良いのではないか。ここは、米大リーグの資産運用方法に倣ってはどうだろうか?
米大リーグでは、日本と違い複数オーナー制を採用している。そのオーナー達がファンドを設立し、株式投資によって莫大な資金を得ているというのがメジャー流の資金調達方法である。堅実な米国株投資を行うことで、資産を継続的に増やしていければ、スポンサーに頼らなくとも、資金を捻出する事が出来る。
そのために、本場から経済の専門家を招聘してもよいし、国内の人でもよい。高野連が、メジャー流の運営方法を採用するとなると、かなり革新的で、面白いことになるのではないか。
高野連の業務は、各高等学校の先生方が、オフシーズンや空き時間を利用して、ボランティアでご尽力頂いているのが現状である。教師という職業の激務の合間を縫って業務をされていることを考えれば、無償で行うような業務ではない。専任の人材がいるべきだ。
さて、改変される日は訪れるであろうか?
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