栗山好采配ズバリ!!狙い通りの作戦で韓国に勝利!

WBC第2戦の韓国戦は13-4で勝利。韓国の先発は、過去の国際大会で幾度となく日本代表の前に立ちはだかった「日本キラー」の異名を取るキム・グァンヒョンであったが、これを栗山監督の狙い通りの采配で撃破。

オーダーは初戦と同じく1番から5番までズラリと左打者を並べる上位打線。相手が左腕のキム・グァンヒョンと事前にわかっていながらのこのオーダー、試合が開始すればその理由は明確であった。これにはWBCならではのルールが関係する。

立ち上がりのキム・グァンヒョンの調子はキレっキレ!ストレートと変化球のキレ、コントロール共に抜群で、なんとか早いイニングでマウンドから引きずり下ろしたいと思わせる内容であった。そしてこの日の日本代表のオーダーは、それを可能にするオーダーなのである。WBCには球数制限というものがある。つまり序盤に相手に球数を投げさせて、先発投手を早めに交代させるオーダーなのだ。

その狙いはズバリで、リードオフマンのヌートバーは凡打はしたもののしっかりと球数を投げさせた。続く近藤と大谷も三振に倒れたものの、3人で19球も投げさせている。4番の村上も慎重にボールを選ぶタイプだ。

そして2回も抑えられはしたがここまでで35球。そして2巡目に入ろうとする3回裏には、おそらくベンチから狙い球の指示も出始めたと思われ、キム・グァンヒョンのボールを完全に見極め始める。8番の源田はフルカウントまで投げさせてからスライダーを見極めて四球。

そしてこの試合の鍵の1つであったのが、スタメンマスクに起用された9番の中村悠平。彼は普段から追い込まれてからもファールで粘る打者。仕事が出来る選手なのだ!そしてしっかりとフルカウントまで投げさせた後での四球。そしてヌートバーと近藤の連続タイムリーを呼び込み、大谷翔平を迎えたところでキム・グァンヒョンはお役御免となった。

キム・グァンヒョンは難敵だが、何度も対戦している投手だけにデータも十分に蓄積されており、プラン通りに進めば攻略出来ない相手ではない。

そして韓国代表のその他の投手であるが、申し訳ないのだが、キム・グァンヒョンと比べるとランクは2ランクくらい落ちてしまう。

あれだけストライクとボールの差がハッキリしていては、もはや日本代表の敵ではない。

韓国代表にはいい選手も多く、簡単な相手ではないのだが、今大会においては日本との戦力差は歴然である。イ・ジョンフを3番に置かなければいけない打線には選手層の薄さを感じ、今大会もキム・ヒョンスが中軸を任される打線形成は、世代交代が思うように進んでいない現状が浮き彫りとなってしまった。

何はともあれ、課題を残しながらも連勝を決めた日本代表。レベルアップしたさらなる快進撃を期待したい。

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